岐阜県高山市に広がる飛驒民俗村 飛驒の里は自然と伝統が織りなす歴史と文化の宝庫。心温まる野外博物館で、飛驒の風土と古き良き暮らしに触れよう。

館内のご案内

昔の生業と生活

飛驒の里では茅葺き・榑葺き民家のほかにも、さまざまな建物や用具の展示をしています。納屋として使われたハサ小屋や水車の回るわらび粉小屋など、里に作られた作業小屋。そして杣小屋など山仕事のための住居や、炭焼き小屋を移築復元しました。また館内の各民家には、農山作業の用具や使用された当時の生活をしのばせる品々を展示しています。さまざまな形態の蔵にかつて町で使われていた施設、昔なつかしい子供たちの遊具も見ることができます。いずれも民家にくらべ目立ちませんが、飛驒の里の名わき役たちです。

生産家屋・里

今ではほとんど見られなくなった作業小屋。収穫物の乾燥と作業に使いました「ハサ小屋」、水車を利用した粉ひき小屋の「わらび粉(こ)小屋」、鹿威しのような仕組みで臼をついた「唐臼小屋(バッタリ小屋)」、山中(さんちゅう)和紙が製作されていた「和紙漉き小屋」が農山村の暮らしを支えてきました。

生産家屋・山

山での仕事は飛驒の重要な生業であり、山仕事の飯場として「杣小屋・木挽小屋」、冬の大切な収入源の炭を作る作業をする「炭焼き小屋」があります。

生産・生活用具

飛驒の農山村で行われてきた数々の生業から生み出された生産用具。暮らしで大切に使われてきた衣食住の用具。飛驒の里にはさまざまな用具コレクションを各民家に展示しています。

養蚕

山では杣や木挽、里ではわらび粉や和紙作りといった生業とともに、特に農地の少ない山深い北飛驒で盛んだったのが養蚕業で農業よりも重要な収入源になっていました。

蔵や町角の施設

独特の耐震構造を持つ「旧押上家土蔵」、飛驒形といわれる置屋根を乗せた「中切土蔵」、古式の形態を持つ飛驒では珍しい穀物倉の「セイロ倉」、昔の農家の典型的な穀物倉の「板倉」、今で言う地域の災害対策施設の「郷倉」、火災への備えとして重要な「火の見やぐら」と「消防小屋」、高山における選挙や広報の掲示に利用されてきた「掲示板」など町・村にあったさまざまな土蔵や倉、町角で活躍した施設を集めました。

なつかしい遊び

遊びは感性や想像力を豊かにしてくれる子供たちの文化です。また、遊び道具を手作りして遊びの感動を親子で体験してください。

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