飛驒山岳会の協力による貴重な登山の歴史。
高山植物や動物達の希少な標本。
そして山岳信仰の物語。
山岳資料館(国登録文化財)に使われている建物は、かつての高山測候所でした。明治36年(1903)に高山市花里町に建設されたもので、当時の高山では珍しい洋館でした。飛驒民俗村唯一の洋風建築です。しかしこの施設の見どころは建物もさることながら、展示されている山岳資料だといえます。それは飛驒と切っても切り離せない、山と人との関わりを解く貴重な資料です。山々が土地の大半を占める飛驒地方で、古くから山は生活の糧を得る場所であり、また信仰の対象でもあったのです。ここでは、日本の中で飛驒がいかなる立地環境にあるかを知ることができるでしょう。